大津市歯科医師会オフィシャルサイト

一般社団法人 大津市歯科医師会

歯の知識

矯正治療について

2016年3月1日

最近の若い人は歯並びが悪いと指摘されています。これには二つの理由があります。一つは食生活が軟食傾向にあるため、あごの形が変わってきている事と、もう一つは歯が大きくなってきた事です。このアンバランスによって、現代人のあごに歯がきれいに並ぶだけのスペースがなくなってきているのです。これは、人類の進化の過程で脳の容積が増し、加工食を食べる習慣が定着するにつれてあごの筋肉が進化し、顎骨が小さくなる一方、歯は胎生期・乳児期における高タンパク栄養のために大きく発育するようになったためです。

歯並びの悪さ(歯列不正)には大きく分けて骨格性と歯性とがあります。骨格性のものは 上下の顎骨が前後・左右・上下にアンバランスを起こし歯列不正を引き起こしたもので、歯性のものは顎骨の位置関係は正常ですが、そこに生えている歯の位置関係が悪く歯列不正を起こしたものです。一般的には、この状態が歯列矯正治療の対象となります。

いわゆる「矯正治療」とは、アンバランスな顎骨の改善を目的としていますが、改善しきれないケース(顎骨変形症)の場合は、成人になってから顎骨の位置を改善する「外科矯正」による治療を行います。つまり歯列矯正の治療といっても、矯正医には歯列矯正医と 顎骨の手術を行う外科矯正医がいて歯並びを矯正するときはこの二つの視点から診断し、治療することが望ましいと考えられます。自分にあった矯正治療を受けることで食べ物をしっかりとかむ機能を改善し、生涯の健康を保ちましょう。