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一般社団法人 大津市歯科医師会

歯の知識

歯が抜けてしまったら

2016年3月1日

お子さんの乳歯や永久歯がなんらかの事故で完全に抜けてしまったり、今にも抜けそうだという話を聞いたり、経験された人は、案外多いのではないでしょうか。
先進国でも、これらの事故に関する報告がたくさんあります。例えば、小児の30%が歯に外傷を受け、しかもそのうち5%近くが再度、外傷を受けています。また、学童期では、27%に事故による歯の損傷が 確認されたという報告があり、それらは年々増加しています。

外傷を受ける場所は、上の前歯が多いようです。事故の原因は、遊んでいる時や運動中はもちろん、発作や転倒などまさかと思う事までいろいろあります。しかし、抜けた歯を、元に戻すことにより長期間機能することができる場合もあります。

それでは、予備知識として緊急対応を紹介しましょう。幼稚園にいくまでのお子さんの場合は、抜けた歯を牛乳につけて、できるだけ早く(1時間以内)に歯医者へ行って下さい。幼稚園や小学生の場合は、抜けた歯を元に戻した状態か、ほっぺたの内側に入れた状態で、すぐに歯医者に行って下さい。抜けた歯が汚れている場合は、水で洗ってもかまいませんが、30秒以内で洗ってください。

大人の場合も同様ですが、歯髄神経の治療も必要になってきますので、医師の指示に従ってください。“大切な歯”少しでも長生きさせましょう。