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一般社団法人 大津市歯科医師会

歯の知識

高齢者とスポーツ歯学

2016年3月1日

「かみ合わせ」と肩こりの関係は?

「入れ歯が合わないので頭痛がする」という話を聞いたことがある人は多いと思います。また、スポーツ選手が奥歯のかみ合わせを調整したことによって競技成績が急激に伸びた…ということも報告されています。

このように「かみ合わせ」が、人間の体の調和を左右し、体のバランス機能と切り離せない関係にあるという研究が、現在盛んに行われています。

最初は具合の良かった入れ歯も、次第にかみ合わせは変化していきます。歯茎がやせてきたり、残っている歯がすり減ったりすることにより、かみ込む位置が次第に狂ってしますのです。
そうなった時、残っている歯に対しては、正しい状態にかみ合うように調整し、入れ歯に対しても不都合を改善して、かみ合わせを正しくすることが必要です。
かみ合わせを正しくすることにより、原因不明の肩こりや偏頭痛が軽くなった人たちの報告も多数あります。

西暦2020年には、日本人の4分の1は65歳以上の高齢者になるといわれています。「美しい口もと」を維持するために、健やかな体で豊かな生活を送るためにも、歯と歯茎、そして歯のかみ合わせを、生涯大切にしたいものです。