あごがはずれたとき
 過度の開口やあくび・歯科の治療中に顎(あご)がはずれる人がいます。「顎がはずれる」というのは顎関節の脱臼のことで、大きく開口したために顎が前方に脱臼してしまったことを 指します。脱臼は、片側の場合もあれば、両側にまたがる場合もあります。開口したままになるので 唾液が流出してうまく話せない状態になりますので、早めに受診してください。なお、受診できない緊急の場合の一つの整復方法を説明します。
 まず、患者をいすに座らせ、頭を固定します。次に術者が患者の前方に両足を開いて立ちます。術者は両手親指ガーゼなどを厚く巻き、その親指をはずれた顎の奥歯の噛む面に当てます。次に、顎の下縁を他の4指で保持し、顎をつかむようにします。顎を動かす準備が出来たら、いよいよ整復に入ります。下方へ強く引き下げ、下げたまま後方へ移動させゆっくり関節へ納めるようにします。このとき、患者さんは強く噛むので術者は気を付けて下さい。回復後は、なるべく顎を安静にして下さい。脱臼が、長くかかった場合は違和感がとれるまで時間がかかるようです。しかし、整復後も受診して、うまく回復しているか診察してもらって下さい。
 (平成9年3月)
 目次に戻る
 トップに戻る